昔の顕微鏡
ライツの昔の顕微鏡
エルンスト・ライツの垂直読取顕微鏡「VRM」です。
シリアルNo. 224263
1923年(大正12年)に製造された顕微鏡です。
「VRM」とは Vertical Reading Microscope の頭文字で、垂直支柱上に水平に配置された鏡筒で構成された垂直読取顕微鏡です。鏡筒は伸縮スライドとラック・ピニオン機構により、340mmから350mmまで高さ調整が可能です。
機械的鏡筒長 163mm
高さ約 41cm~62cm
幅 16.5 cm
奥行き 16.5 cm
重さ 3.65 kg
接眼レンズ 9倍
対物レンズ 3.2倍(x 2本)
顕微鏡はクリーニング済の状態です。
顕微鏡はおおむね良い状態を保っています。
接眼レンズや対物レンズ等は、全てライツ社の純正品です。
駆動系は正常に動作します。
水準器(画像5枚目を参照)
鏡筒には水準器が取り付けられています。
刻銘(画像6枚目を参照)
VRMは特殊な用途の顕微鏡であったため、生産数は少量でした。
当時はライツの工場で顧客の刻銘を入れるサービスがあったものと思われます。
Ernst Leitz
Wetzlar
No.224263
Germany
カルフォルニア大学の刻銘
(赤色の矢印)
鏡筒に取り付けた対物レンズ(画像7枚目を参照)
この顕微鏡は長い作動距離に対応します。ライツ社からこの顕微鏡用に提供された対物レンズは3種類で、作動距離 50mm、90mm、480mm に対応するものでした。
この顕微鏡に付けられている対物レンズの作動距離は 90mmです。
接眼レンズ(画像13枚目を参照)
倍率 5倍
VRM専用の対物レンズ(画像14枚目を参照)
倍率 2.4倍
作動距離 90mm
視野径 10mm
標本観察例(画像15枚目を参照)
植物の先端 観察倍率 12倍
接眼レンズにはマイクロメーターを装着することもできます。
「VRM」顕微鏡で標本(バラの枝)を観察している様子をYouTube動画でご覧ください。
6-minute short movie Razor and needle observation 4K video / 6分間の短い動画 バラの枝観察 4K
で検索。
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